(後編)先輩たちのぶっちゃけ座談会~自由だからこそ責任がある。自由だからこそ、可能性が無限に広がる。~

2021.03.16

センタン学生たちによる、ぶっちゃけ座談会。前編では主に「大学での学び」について語っていただきました。でも、大学の楽しさはそれだけではないはず。いよいよ後編は、学びという枠を飛び越えて、さらに赤裸々に語っていただきましょう!普段の生活のこと、将来のこと、ここだから得られた成長まで、本音トークの“ぶっちゃけ祭”はさらにヒートアップ!等身大の学生たちの姿は、きっとあなたにもたくさんの気づきと希望をもたらしてくれるはずです。
※学年は取材当時(2020年度)のものです

今回のなかのヒト

吉田 隆之助

吉田

吉田 隆之助理工学研究科
情報メディア学専攻
修士2年生

真田 ひかる

真田

真田 ひかる理工学研究科
物質化学専攻
修士1年生

泉 奈菜夏

泉 奈菜夏機械システム工学科
(現:機械工学・ロボティクス課程)
4年生

福田 剛之

福田

福田 剛之数理情報学科
(現:数理・情報科学課程)
4年生

宮脇 亮輔

宮脇

宮脇 亮輔情報メディア学科
(現:知能情報メディア課程)
4年生

山元 樹

山元

山元 樹環境ソリューション工学科
(現:環境生態工学課程)
4年生

松村 紗弥

松村

松村 紗弥電子情報学科
(電子情報通信課程)
2年生

トイレから町全体まで!? We LOVE 瀬田学舎

では、授業や研究からちょっと離れて、瀬田学舎のことを教えてください! どんな点がお気に入りですか!?

宮脇

何だろう、この学舎自体が一つの“国”みたいな印象です。自然に囲まれて……と言うか「森と空と学舎しかない」と言ったほうが正しいかも。気が散る余計なノイズがないから、研究にもいい影響があるんじゃないかな?

山元

私はやっぱり「龍谷の森」の存在かな(笑)。ログハウスもあって、自然好きにはもう最高じゃないですか? 琵琶湖も近いし、滋賀県自体が環境を学ぶには最適な地だと思います。それと、街中じゃないので、騒げるのもいいところ。例えばダンスサークルの練習で、大きめの音量での音楽を流してもあまり誰にも迷惑がかかりません。

松村

私も、バンドの練習をガンガンやってます(笑)。

真田

超個人的な話でもいいですか? 私のお気に入りは4号館のトイレ! すごくキレイなんですよ! 女性には嬉しい、流水音が再生される擬音装置までついてて感激です。

福田

僕は、瀬田という町自体が大好きだな~。自然はもちろん魅力ですけど、実は駅前を中心に飲食店もたくさんあるし、ショッピングモールもあって便利だし。楽しい町ですよ!

吉田

学部・大学院と合わせてもう6年も瀬田に住んでますけど、確かに不便さを感じたことはないですね。学舎へも、駅からバスが出てますし。学生マンションから大学へのバスでは、学生パスを見せれば運賃も無料です。

私は、瀬田学舎の学生の気質が大好き! ノリが良くて明るい人が多いです。普段はふざけてても、授業や研究とか、やるべきときはピシッ!と切り替えられる人たちです。

キャンパスライフを盛り上げる、
おすすめスポットが目白押し

学舎内のおすすめスポットは?

吉田

図書館地下にある自習室です。定期テスト前の調べことがあるときなどによく使っています。大きめの机もあるから、仲間と一緒に勉強するのにもいい雰囲気ですよ。

宮脇

僕は「イングリッシュラウンジ」かな。ネイティブの先生と実際に話せる場所で、英語系検定のリスニングやスピーキング練習に重宝しました。原則として日本語禁止ですが、基本的には何を話してもいい場所なので、将来の夢のこととか、美味しいお店の情報とか、そんな話題もたくさん行き交ってますよ!

松村

私は学生交流会館! ライブが近くなるとよくここで練習してます。それと、書店もお気に入りですね。学生は10%オフで買えるのも見逃せません。たまに親に頼まれて、自分のじゃない本まで買って帰らされますが(笑)。

福田

数理・情報科学課程の学生自習スペース「Mathラウンジ」もいいですよ。学生が自由に勉強したり、何かを発表したり、セミナーを開いたりできる場所です。やっぱり僕は「協力して学ぶ」のが好きなので、余計に魅力的に感じるのかもしれません。僕たち仲間にとっての、いい意味でのたまり場のような、行きつけの場所のような……「そこに行けば誰かがいる」って嬉しいですよね。

真田

私は施設や設備とは少し違うんですけど、1号館2階部分の吹き抜けから見える外の景色が好きなんですよ。移動中にふと目に留まるその風景は、私だけの癒しになっています。

1号館と言えば、6階の自習室がリニューアルされて、とってもキレイになったんですよ。内装もそうですけど、パソコンとかの機器も完全に新調されました。学生証がオートロック解除のカギになってて、セキュリティもバッチリです。入学時からいきなりここが使える新入生たちが羨ましい。あと、個人的にはコンビニも激押しです! 特にここのおでんですよ、おでん! もう出汁が最高! 冗談抜きで、ほんとに毎日食べてます(笑)。

山元

私は「スチューデントコモンズ」をおススメしたいです。学生たちが軽く飲食したり、歓談したりながら、勉強や研究の談義をしてる風景が日常で。こういう、楽しさの中にアカデミックな雰囲気があるのって素敵ですよね。

予想外!? 先端理工学部の「実は○○だったんです」

そんなみなさんが大好きな瀬田学舎ですが、先端理工学部への入学前と入学後で印象が変わったことはありますか?

福田

予想外という意味で一番の衝撃は、先生方との距離感。もう、すごく近い! 何でも相談できます。

真田

世間的なイメージもあって、「大学(生)は遊べる」って思ってる人も多いかもしれないけど、少なくともうち(先端理工学部)は違ってました。みんなマジメにやってますよ。

宮脇

それは僕も感じます。「勉強したい人の邪魔をしない」という文化がありますね。学生同士の間で、互いへのリスペクトが確実に存在していると思います。

私は逆で、入学前は大学ってもっと厳しいと言うか、堅苦しいのかなって思ってました。でも実際には、いい意味でそんなことはなかったですね。服装だって髪型だって自由だし。ただ、自由だということは、その行動の結果も自分が責任を負わされるということ。勉強も研究も就職活動も、全部そうです。20歳にもなればもう大人なんだから、自由に伴う責任への意識は必要かな。私自身もその点は大きく変わりました。

松村

理系学部なせいもあったのかな、例えばファッションにも無頓着で「マジメ一辺倒」な学生が多そうだな~と想像してましたね。私はそういうのが苦手で、入学式もわざと髪を赤く染めて参加したほど(笑)。もちろん、ファッションに興味のない人だってたくさんいますが、赤髪の私を変な目で見る人は一人もいませんでした。お互いの個性を尊重して、見た目でなく中身を見てくれる、そんな学生が多いんです!

吉田

じゃあ僕からは、「自由」つながりで自分自身のことも。大学生になって一人暮らしを始めると、やっぱり「自由な時間が増えるぜ!」って思うじゃないですか? でもそれ、間違いでした。勉強や研究と両立しながら、炊事や洗濯も全部自分でやらなきゃいけないから、かえって自由な時間が減った気がします(笑)。親のありがたみを感じましたね。

山元

これは「理工系あるある」だと思うんですけど、やっぱり女子が少ないんですよね。入学式のときなんて、私が見える範囲内に女子が3人しかいませんでしたから(笑)。まあ実際にはもう少しいますし、少ないおかげで、仲良くなるのがすごく早かったのは嬉しい誤算。入学したその日のうちに、同じ学科の女子全員と友達になって、そのままみんなでランチしたのはいい思い出です。

「自由」という言葉が何度か出てきましたが、サークルや部活動と勉強・研究両立は問題なくできますか?

福田

実験や授業が夜までずれ込むことはありますけど、僕自身は時間のやりくりでそんなに苦労した感じはないですね。1日24時間、ずっと授業を受けているわけじゃないですし、うまく空き時間を使っていけば問題ないですよ。

松村

授業時間の合間にサークル活動の時間を充てるとか、工夫は必要でも、やりようはいくらでもありますよね。

宮脇

大事なのは、いかに勉強時間を効率的に確保することですかね。新入生はぜひ「初年次学習支援センター」を活用して欲しいです。学生アドバイザー(先輩学生)やシニアアドバイザー(高校を退職された先生など)が、理工学系の基礎科目について手厚くフォローしてくれます。レポートの書き方とかも教えてもらえますよ。結果的に、一人でやりくりするよりも勉強時間の短縮につながるので、自分の時間も作れるという感じです。

新入生必見! 先輩が語る「もしもあの日に帰れるなら」

では、もしもう1度1年生からやり直せるとしたら何をしますか? これから入学を考える後輩たち、あるいはあの日の自分に向けてアドバイスを!

福田

2020年に自分たちでサークルを立ち上げたんですけど、まだ同じ学部・学科のメンバーで固まりがちなことが多くて。「せっかく、瀬田学舎には先端理工学部以外にもいろんな学部があるんだから、他学部との学生ともっと繋がりを作れば良かった」と反省中です。

真田

私は、1年くらい留学してみたかったかな~。

吉田

僕も留学です。大学1年生のときに、2週間くらいの短いものなら経験したんですけど……もっと長期間の留学に参加するチャンスはその後も何度かあったのに、何となく見送ってしまって。もっと積極的になればよかった!

山元

確かに大学生って、最後に「自分のためだけに時間を使える」時期でもありますもんね。社会人になれば、なかなかそうもいきませんから。私も、もっと旅行とか海外とか行っとけばよかったなと思います。

宮脇

個人的には割とアクティブな大学生活を過ごしてきたと思いますけど、僕も旅行とかレジャーとかは、もっと満喫しとくんだったかな~!

私はもう、何と言っても英語の勉強ですね。授業や研究で使うソフトのマニュアルなんてほとんど英語表記ですし、どの学科であっても英語は深めておいて絶対に損はないです。

松村

先輩方、勉強になります(笑)!

やりたいことがあるから、日々の積み重ねも頑張れる

将来の夢ややりたいことは?

福田

中学校の数学の先生を目指しています。教員として指導方法についてもっと深く専門的に知りたくて、2021年度からは教職大学院に進学予定です。

山元

これまでの研究やボランティアの経験なども活かして、行政職員という立場から環境分野の仕事に携わりたいですね。

真田

高校までは特に目標とかなくて、理工学部(現・先端理工学部)に進んだのも、何となく「化学が好き」というだけの動機でした。でも、いま思えばそれで良かったんです。いろんな研究活動を通じて、液晶分子とか「日常生活でみんなが使うもの」を作りたいという志に出会えたんですから。具体的には、メーカーの研究職などに就きたいです!

吉田

スマホが登場し、SNSが流行し始めたのが約10年前。僕たちが高校生のころです。多感なその時期に、時代の変革を目の前で見て来た世代だからでしょうか、DX(デジタルトランスフォーメーション:IT技術の浸透や向上が、人間生活のあらゆるものを良くしていくという考え方)に関わりたいんです。起業へのIT導入とか、そういう仕事がしたいですね。

宮脇

僕はHCI(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション)の研究をして、「人とコンピュータの良い関係作り」に貢献したいです。2021年度からは大学院へ進みますが、博士課程まで目指すことも視野に頑張ります!

大学で学んだことを活かして、大きな機械の製造に携わりたいです。機械系の技術職は、女性の割合が少ないですが、活躍できるようになりたいです!

松村

私は先ほども触れた「理系×福祉」の視点で活躍したいです。テクノロジーの力で、発達障害者の支援がやりたいですね!

就職活動など、その夢の実現のためにいま取り組んだ(でいる)ことはありますか?

福田

大学の教員養成講座を受講して、ここ1年間、教員採用試験対策指導員の先生方にご指導いただき対策を続けてきました。それこそキャンパスに缶詰めで、朝から晩まで面接練習という日もあり大変でしたよ。でもそれってそもそも、先生方が付き合ってくださっているからこそ、可能なんですよね。そのおかげもあって、4年生で教員採用試験に合格することができました。

山元

「環境に携わりたい」という思いはずいぶん前からあったものの、最初は公務員を目指すか、民間企業で働くか決めかねてたんです。だから、就活も早めに始めました。大学が専門家を招いて開催してくれる就活セミナーにも熱心に参加しましたよ。

真田

私は希望進路に目覚めたのが大学院に入ってからなので、具体的にはこれからですね。でも、迷っている間も企業や職業研究は続けていました。「どんな会社、どんな仕事があるんだろう」って。むしろ、それをやり続けていたから「今の研究をしたい!」という気持ちに目覚めることができたんだと思います。

吉田

大学のキャリアセンターが提供してくれている就職支援サービスは頻繁に使っていましたね。これから始める人たちにもおすすめです。

宮脇

今は大学院進学に向けて絶賛準備中! という感じですかね。でも、3年生のころは大学院へ進むか就職するかまだ迷っていて、インターンシップに参加したり大学のキャリアセンターで情報収集したりしていました。

私もキャリアセンターはフル活用しました。ゼロから全部サポートしてくれますから心強いですよ。それこそ、履歴書用の写真の撮り方からエントリーシート作成、悩み相談まで、可能なものはほぼ全部参加したんじゃないかなと思います(笑)。

松村

私はまだ2年生なので、先輩方を見習ってこれから頑張ります!

入って良かった! 僕たち、私たちのセンタン!

では最後に「龍谷大学先端理工学部に入って良かった!」と思うことを教えてください!

福田

何度も触れましたが、やっぱり僕は「みんなで協力して学べる」こと。苦楽を共にしながら頑張れる、壁を乗り越えられる仲間と出会えたことです。

山元

私もトモダチかな。個性的な友人たちと、たくさん出会えました。

真田

私もです。単に仲が良いとかだけじゃなくて、同じ価値観を持つ仲間に巡り合えた感じです。

“興味”に出会えて、それを深められたことですね。

吉田

僕は「さまざまなことに挑戦できる環境」があったことかな!

松村

本当に、想像以上に広くたくさんの出会いがありました。友達も、先生も。サークルも学びも。

宮脇

わざとらしいかもしれないけど、まさに「You,Unlimited」(龍谷大学のスローガン:学生の無限の可能性を追求する願いが込められている)だと思うんです。「僕の成長に限りはない!」と、いま改めて強く感じています。

前編はこちら

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