化学の眼で生物機能を観る、そして使う。超高齢化社会におけるQOL向上へ取り組みます。
富﨑 欣也教授
Kinya Tomizaki
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
「化学の眼で生物機能を観る、そして使う」ことを目標に、日夜研究を進めています。体の機能調節を司る生体分子のうち、ペプチドやタンパク質、核酸などを用いて、革新的な未来材料を創造するナノバイオテクノロジー分野の研究を展開しています。ナノバイオテクノロジーとは、ナノテクノロジーとバイオテクノロジーを融合した技術領域です。ナノメートルサイズ(10億分の1)の生体分子を自由自在に組織化・集合化させることで、病気の診断や再生医療、環境モニタリング、電子材料といった21世紀の基幹産業分野への応用を積極的に目指します。
専門分野の面白さは、どんなところですか?
ペプチドとは、アミノ酸が2個から100個程度繋がったもので、アミノ酸の配列を工夫することで、立体構造を自由自在にデザインすることが可能になりつつあります。そこで、自然界の生物が産生するペプチドやタンパク質のアミノ酸配列を参考にして独自のペプチドを設計、化学合成し、それらの立体構造と機能を評価します。目的のペプチドが化学合成できたときにまず喜び、希望の構造、機能を示したときに再び喜びます。
受験生に向けて
受験勉強のコツがあればお教えください。
反復学習が効果的です。
もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?
「生命機能化学」と「バイオニックデザイン」、「先端ロボティクス」を組み合わせて、再生医療、義足・義手、パワードスーツなど、超高齢化社会におけるQOL向上へ取り組みます。