興味を持ったことに飛び込む。研究活動・探究活動はとても面白い!
橋本 宥右実験助手
Yusuke Hashimoto
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
今まで様々なことに手を出してきましたので部分的に紹介すると1つは、プラズマを用いた化学反応です。中でも液中プラズマ処理(SolutionPlasmaProcess:SPP)について研究していました。SPPは液体の中でプラズマを作る手法です。反応のもとになるものは液体(例えば水)から供給されるため、いろいろな種類があり供給量も多いのが特徴です。省エネルギー、小規模、短時間で反応するため環境負荷を抑える手掛かりになるかもしれません。
他にも内陸には珍しい鳥を追いかけてみたり、外来植物プランクトンの増殖条件を調査したり、高校化学実験における誤差の原因について実験してみたりと様々です。興味を持ったことに好き放題飛び込んできたので、専門分野といわれると困ってしまいます。
専門分野の面白さは、どんなところですか?
オーロラからロウソクの炎まで、さまざまなところで見られるプラズマですがその用途もたくさんあります。例えば、発生させたプラズマをターゲットに衝突させて薄膜(数百nm~数十µmくらいのとても薄い膜)を作ることもできますし、物質の表面にプラズマを当てて表面を改質することもできます。普段は起こらないような反応が起こったり、すごく時間がかかる反応があっという間にできてしまうのはわかっていても面白いですね。他の研究でいえば、ふとしたことから研究が始まることがあり、それが面白いです。たとえば、中庭できれいな声で鳴く鳥がなにかわからず、調べていくうちに研究になっていたりします。専門分野、というより研究活動・探究活動はとても面白いものです。
受験生に向けて
受験勉強のコツがあればお教えください。
時折、3年生になってから頑張ろうという方がいますが、1年生の頃から基礎力を身に着けることです。問題集を解くときは一通り解いたあと、気に入った問題や不思議に感じた問題を数問見つけて深く掘り下げてみましょう。脱線しまくっても全く問題ありません。3年生になるとそのような余裕がなくなってしまいます。できるだけ学問を楽しんでください。
もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?
先端マテリアルとSDG’sでしょうか。組み合わせや使い方を考えるのが好きなので…ただ、近年複雑化する問題は学部を跨いだ手法になると思います。