生物の多様性が維持されるメカニズムに迫る!
岸本 圭子准教授
Keiko Kishimoto
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
昆虫は地球上の生物種の半数以上を占め、多様な生物、環境と相互に作用しながら生物群集・生態系を支えている重要なグループですが、多様な昆虫がどのように創出され維持されているのかについては実はまだよくわかっていないことが多いのです。これまで先人が様々な仮説や理論を発表していますが、実証データは圧倒的に不足しているのが現状です。それらのメカニズムを理解する糸口となるように、野外調査や操作実験などを行い、種間関係や環境に対する反応などを一つ一つ解明していくことです。
専門分野の面白さは、どんなところですか。
野外を歩き回り昆虫を採集する、名前を調べたり数を数えたりする、営みを観察する、顕微鏡下で計測するといった地道な作業が膨大なデータの蓄積につながり、先人が明らかにできなかったメカニズムの理解につながるところです。
受験生に向けて
もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか。
これからはますます多様な職種で、生物多様性保全や環境配慮型農業、自然再生などに関する活動が取り入れられると思います。そうした活動には環境インフラやデータサイエンスで学べることが基盤になると思いますし、生物への愛が原動力・持続性につながると思っていますので生物多様性サイエンスも組み合わせたいです。