池田 聖教授

拡張現実感の研究はまだまだ取り組まれていない課題があって夢が広がる分野

Ikeda Sei

専門分野

拡張現実感

専門領域・
研究テーマについて

Q

専門分野について教えてください。

拡張現実感とは特殊な眼鏡や自動車の窓を通して実際の風景を見ると,コンピュータグラフィクス(CG)によりそこには本来無いはずの物(仮想物体)が本物っぽく表示される技術のことです.特殊な眼鏡や窓をどうやって作るのか,仮想物体がどうやったら本物っぽく見えるのか解明するのが大きな課題としてこれまで研究されてきました.現在,その眼鏡もかなり小さくなってきましたし,仮想物体を表示する技術もある程度できるようになってきました.でも,実際に利用することを考えるとまだまだ技術的課題が残っています.

Q

専門分野の面白さは、どんなところですか?

拡張現実感技術の研究の面白さは、物理や数学などの成熟した分野と違って、まだまだ歴史が浅いので、取り組むべき課題自体がはっきりしていないこともあります。そのため、誰もまだ取り組んでいない問題を見つけ出すことができれば、それをやるだけでいきなり世界で一番の研究ができる可能性があるということです。優れたアイデアと熱意があれば、高校生でも研究ができるかもしれません。物理や数学は積み重ねなければならない知識の厚みが厚いので、そうはいかないことを考えると、拡張現実感の研究はまだまだ取り組まれていない課題があって、夢が広がる分野だと言えます。

池田 聖教授

  • 池田 聖先生の

    先生の「好きな作品」

    好きな映画の一つに「グッバイレーニン」を挙げます。この映画の面白さを最大限に感じるためには、まず予告編をご覧ください。予告編では、主人公のお母さんがパジャマ姿で大通りに出歩いて、ヘリコプターで輸送される大きなレーニン像を見送るシーンが登場します。このシーンは、東西ドイツ統一という歴史的な出来事と、主人公の家族との葛藤を象徴する重要なシーンであり、なんともドラマチックな印象を与えます。

  • 池田 聖先生の

    先生の「趣味・特技」

    趣味はロッククライミング、スノーボード、魚突き、キャンプです。特に、ロッククライミングは最近はまっていて日本各地の岩場に行って新しいルートを登るのが好きです。登っている時は必死ですが、登り終えて一番上から見える風景はいつもすごく綺麗です。

  • 池田 聖先生の

    先生の「出身地」

    生まれは大阪の堺,育ちは三重の名張,大学時代は広島の西城で,奈良の生駒に約10年間住んでいました.外国であれば,フィンランドのオウルには1年,チェコのプラハには2か月,中国の大連にも合計1か月くらいは住んでいました.独身時代一番住み心地が良かったのは滋賀の石山です.大阪は豊中と生野に住んだことがあり,京都の京田辺に引っ越しするのは2度目になります.そして本籍は広島の因島です.という訳で私には出身地というべき所がありませんが,こうやって色んな所に住んだことがあるのが私の自慢です.

  • 池田 聖先生の

    先生の「大切なもの」

    何事においても目的を明確にすることは大切なことだと思います。目的が定まらないと手段も定まらないからです。例えば行き先を決めずに何の交通手段で移動しようか悩む人はいませんよね?皆さんはどの大学にしようかと悩んでいませんか?大学は目的ではなく手段です。何の目的で大学に行くのか考えてみると良いと思います。

  • 池田 聖先生の

    先生の「休日の過ごし方」

    琵琶湖のほとりでキャンプをしたり、ロッククライミングのために六甲周辺の岩場に行ったりします。家の中でくつろいで映画を見たり本を読んだりすることも好きですが、やっぱり外にでて自然と触れ合うことが一番好きです。

  • 池田 聖先生の

    先生の「生活」

    私はどちらかというと夜型です。放っておくとだんだん夜更かしして、生活が乱れていきます。ただ、学校や仕事があると早起きしなければならないので夜更かしできなくなります。だから定期的に通学や通勤することは大事なことだと思っています。

  • 池田 聖先生の

    先生の「研究者以外の道」

    世の中の物を工夫してもっと良い物を作ることがすきなので、今でもあこがれるのが竹細工や墨、筆などを作る伝統工芸の職人です。伝統工芸は完成された技術だと思うかもしれませんが実は今も工夫して改良しているそうです。結局、研究者みたいな仕事に就いていると思います。

  • 池田 聖先生の

    先生の「今後の目標」を教えてください

    これまでは拡張現実感における三次元位置計測や視線解析など基礎技術ばかりに重点をおいて研究してきましたが、今後は屋外スポーツ選手や視覚障害者のための安全支援など、具体的な応用を設定した研究をしてもっと直接的に社会の役に立つようにしたいです。

  • 池田 聖先生の

    先生の「変なところ」

    私は中学の頃、化学が大好きで教科書や資料集を舐め回すように眺めていました。その動機は、なんとかして身の回りの材料だけで爆弾を作りたいというものでした。危ない子供だと思うかもしれませんが、YouTubeでは大人が同じような事やってますし、男の子が拳銃に興味を持つのと全く同じで誰かを傷つける意図はありません。ただただ、面白そうだというだけです。この変な動機が、勉強をする動機になり、自信につながりました。皆さんも自分の変な趣味を捨てないで、自分を動かす原動力に変えてください。

  • 池田 聖先生の

    先生の「恩師」

    人生の恩師と呼べる方が何名か居ますが,最初の恩師である小学校6年生の時の担任の先生を取り挙げたいと思います.今思えば,彼が言っていた事には間違いも多く,理不尽な事を言うことも多かったです.でも,私が理科の授業の時に特に目が輝いているとい言ってくれたお陰で、自分は科学が好きなんだと認識させてくれました.好きなものは得意になって,得意なものは好きになります.この好循環で今があると思っています.

池田 聖教授

先生の

  • 先生の「好きな作品」

    好きな映画の一つに「グッバイレーニン」を挙げます。この映画の面白さを最大限に感じるためには、まず予告編をご覧ください。予告編では、主人公のお母さんがパジャマ姿で大通りに出歩いて、ヘリコプターで輸送される大きなレーニン像を見送るシーンが登場します。このシーンは、東西ドイツ統一という歴史的な出来事と、主人公の家族との葛藤を象徴する重要なシーンであり、なんともドラマチックな印象を与えます。

  • 先生の「趣味・特技」

    趣味はロッククライミング、スノーボード、魚突き、キャンプです。特に、ロッククライミングは最近はまっていて日本各地の岩場に行って新しいルートを登るのが好きです。登っている時は必死ですが、登り終えて一番上から見える風景はいつもすごく綺麗です。

  • 先生の「出身地」

    生まれは大阪の堺,育ちは三重の名張,大学時代は広島の西城で,奈良の生駒に約10年間住んでいました.外国であれば,フィンランドのオウルには1年,チェコのプラハには2か月,中国の大連にも合計1か月くらいは住んでいました.独身時代一番住み心地が良かったのは滋賀の石山です.大阪は豊中と生野に住んだことがあり,京都の京田辺に引っ越しするのは2度目になります.そして本籍は広島の因島です.という訳で私には出身地というべき所がありませんが,こうやって色んな所に住んだことがあるのが私の自慢です.

  • 先生の「大切なもの」

    何事においても目的を明確にすることは大切なことだと思います。目的が定まらないと手段も定まらないからです。例えば行き先を決めずに何の交通手段で移動しようか悩む人はいませんよね?皆さんはどの大学にしようかと悩んでいませんか?大学は目的ではなく手段です。何の目的で大学に行くのか考えてみると良いと思います。

  • 先生の「休日の過ごし方」

    琵琶湖のほとりでキャンプをしたり、ロッククライミングのために六甲周辺の岩場に行ったりします。家の中でくつろいで映画を見たり本を読んだりすることも好きですが、やっぱり外にでて自然と触れ合うことが一番好きです。

  • 先生の「生活」

    私はどちらかというと夜型です。放っておくとだんだん夜更かしして、生活が乱れていきます。ただ、学校や仕事があると早起きしなければならないので夜更かしできなくなります。だから定期的に通学や通勤することは大事なことだと思っています。

  • 先生の「研究者以外の道」

    世の中の物を工夫してもっと良い物を作ることがすきなので、今でもあこがれるのが竹細工や墨、筆などを作る伝統工芸の職人です。伝統工芸は完成された技術だと思うかもしれませんが実は今も工夫して改良しているそうです。結局、研究者みたいな仕事に就いていると思います。

  • 先生の「今後の目標」を教えてください

    これまでは拡張現実感における三次元位置計測や視線解析など基礎技術ばかりに重点をおいて研究してきましたが、今後は屋外スポーツ選手や視覚障害者のための安全支援など、具体的な応用を設定した研究をしてもっと直接的に社会の役に立つようにしたいです。

  • 先生の「変なところ」

    私は中学の頃、化学が大好きで教科書や資料集を舐め回すように眺めていました。その動機は、なんとかして身の回りの材料だけで爆弾を作りたいというものでした。危ない子供だと思うかもしれませんが、YouTubeでは大人が同じような事やってますし、男の子が拳銃に興味を持つのと全く同じで誰かを傷つける意図はありません。ただただ、面白そうだというだけです。この変な動機が、勉強をする動機になり、自信につながりました。皆さんも自分の変な趣味を捨てないで、自分を動かす原動力に変えてください。

  • 先生の「恩師」

    人生の恩師と呼べる方が何名か居ますが,最初の恩師である小学校6年生の時の担任の先生を取り挙げたいと思います.今思えば,彼が言っていた事には間違いも多く,理不尽な事を言うことも多かったです.でも,私が理科の授業の時に特に目が輝いているとい言ってくれたお陰で、自分は科学が好きなんだと認識させてくれました.好きなものは得意になって,得意なものは好きになります.この好循環で今があると思っています.

受験生に向けて

Q

受験勉強のコツがあればお教えください。

効果的な勉強法は個々の学習量によって異なります。あまり勉強をしていないと感じる人は、興味を持つ科目の中で特に好きな範囲に集中して勉強します。教科書や参考書は面白くないのでお勧めしません。興味深いネット記事や動画を探し、試験の点数を忘れて深く掘り下げてみてください。そうすることでその分野の魅力が理解でき、周囲よりも知識が深まります。これによって自信がつき、次の勉強のやる気につながります。一方、既に頑張って勉強しているのに中々成績が上がらない人は、むしろ逆で苦手な分野ほど、少し勉強すれば伸びる可能性があります。何が原因で点数が伸びないのか、しっかり分析する必要があります。もし、計算ミスが原因なら新たな分野を勉強するよりも、ミスをなくす工夫をする方が効果的かもしれません。

Q

もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?

私は、拡張現実感やバーチャル・リアリティに興味があるので、当然「リアル&バーチャルメディア」を主軸のプログラムとして選択します。その上で、拡張現実技術は人の感性や認知と深く関係がありますので、その部分の知識を強化するために、「スマート情報システム」をもう一つの軸として選択しようかと考えます。他にも拡張現実感に利用できそうな基礎技術として、「人工知能」や「IoT・通信ネットワーク」、「情報科学」などを組み合わせようと思います。

池田 聖教授

受験生への
メッセージ

受験勉強は,多くの方が人生で初めて直面する1年以上を要するプロジェクトです。プロジェクトとは、決められた期間内に成功か失敗が明確に決まる仕事に対する計画や準備などの活動のことです。大人は自分の仕事の中で毎日のように複数のプロジェクトに参加し、殆ど必ず成功に導いています。その意味で、受験勉強は、大人になって働くための訓練材料とも言えます。必ず成功するためには、漠然と準備するのではなく、不可能でない少し高い目標を設定し、大きな問題を達成可能な具体的な小さな課題に分けて、スケジュールを設定して、一つ一つその課題を達成して行かなければなりません。そして考えられる出来ることは全部やる、これが成功への道です。

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