人命や財産を守る「材料強度学」という学び
譽田 登教授
Noboru Konda
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
材料強度学(材料の破壊を未然に防ぐ学問)研究対象は主に構造用材料(例えば、鉄鋼材料、Aℓ合金、木材など)
専門分野の面白さは、どんなところですか?
溶接等で組み立てられた構造物、例えば、各種社会インフラ構造物などは、破壊すると多くの人命や財産が奪われます。材料強度学は、破壊を未然に防ぎ、人命・財産を守る学問で、やりがいが面白さに繋がります。また、材料が強いか弱いかを実験を通して材料自身に聞き、材料に答えてもらうプロセスが不可欠です。このプロセスが私には面白いです。さらに、材料から必要最小限の答えを一度聞き出したならば、その後は、破壊推定の精度を色々な条件に対し高める工夫も面白いです。
受験生に向けて
受験勉強のコツがあればお教えください。
コツを言えるほど受験勉強を極めた訳ではありませんので、ズバリとお答えすることができません。ただ、Paper Testの点数を上げるには、繰返し問題を解くことに尽きると思います、野球の守備練習で、ノックを数多く受けるのと同じでしょう。ただ、野球と違って、勉強が好きという人はまず居ません。そのため、受験勉強ではモチベーションをいかに維持するかが重要となります。高校生であれば、楽しい大学生活を思い描くのも良いかもしれません。
もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?
まず航空宇宙プログラムを選びます。私は飛行少年で子供の頃から、地上から浮いている乗り物に並々ならぬ興味を持っていました。空を飛ぶことが当たり前となって久しいですが、リリエンタールがグライダーを乗りこなすまでは、人類はどんな金持ちでも空を飛べなかったわけで、私はこの時代に生まれてきて幸運であったと思うのです。飛行は3次元の運動になり、その点でも面白いですし、空・宇宙にはロマンもあるように感じます。
次に先進機械工学プログラムを選びます。何らかのをアイディアを現実のモノにするには、形状を設計し、材料を選択・加工し、繋ぎ合わせることが欠かせません。いわゆるモノづくりを合理的、効率的に進める能力は、この先進機械工学プログラムで学べます。スポーツで言えば、基礎体力、体幹を鍛えることが、この先進機械工学プログラムの履修に相当します。