ソフトウェア開発には、研究の余地がまだまだたくさん
山本 哲男准教授
Tetsuo Yamamoto
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
バグがなく決められた期間内にソフトウェアを開発することは非常に難しい作業です。ソフトウェア工学とは、不具合がなく効率よくソフトウェアを開発する方法を考える研究分野です。ソフトウェアといっても、「パソコンやスマートフォンのソフトウェア」「家電や電子機器のソフトウェア」「情報サービスを提供するためのソフトウェア」、さらには「ゲーム」等といったさまざまな分野のソフトウェアが存在します。それぞれの領域に特徴があり開発手法も異なるため、すべてのソフトウェア開発において問題を解決できるような優れた手法というものは存在しません。そのため、研究の余地は多く残されています。また、世の中のあらゆるところでソフトウェアは利用されており、社会を支える基盤となっています。ソフトウェア工学は、今後ますます重要性が増す研究分野といえます。
この分野の面白さは、どんなところですか?
ソフトウェアの開発の多くは、特別な装置は必要ありません。スマートフォンのアプリケーションやゲーム、SNSといった情報サービスを提供するソフトウェアのいずれも、パソコンとスキルとアイデアがあれば、いつでも・誰でも、開発可能です。自分の作成したソフトウェアが、世の中の多くの人に利用されることもあります。いかに簡単に、いかに不具合なく開発できるかなど、どのようにすれば良いソフトウェアができるか考えてみるのも面白いかもしれません。
受験生に向けて
受験勉強のコツを教えてください。
素直になり、受け入れ、頑固になり、考えること。まずは先人たちが発見した知見を吸収して、「なぜそうなのか」について自分なりに考えてみる。
もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?
「応用ソフトウェア」を軸として学び、基礎となる数学を学べるプログラムと組み合わせることで、基本がわかるエンジニアを目指す。あるいは機械やロボットのプログラムと組み合わせることで、ソフトウェアとハードウェアの両方がわかるエンジニアを目指す。