馬 青教授

コンピュータで人の言葉を取り扱う、自然言語処理はAIそのもの

Qing Ma

担当プログラム

情報科学

専門分野

自然言語処理(知能情報学)

専門領域・
研究テーマについて

Q

専門分野について教えてください。

コンピュータで人の言葉を取り扱う。身近な例として、携帯の日本語入力(いかに賢く効率的に入力できるか)、外国語の自動翻訳、Google検索(いかに知りたいことを簡単に的確に見つけるか)が挙げられる。また、インターネット上にはつぶやきや商品へのレビューなど膨大な言語情報があふれているが、そのビッグデータをコンピュータで解析し、有用な情報を取り出すことも本専門分野の仕事。さらに、最近流行りのAI(ロボット)の視点から考えると、言葉のわかるロボットの実現も本専門分野の役目である。以上をまとめると、自然言語処理はAIそのものであり、ビッグデータ・AIの時代においてはとても挑戦的でなくてはならない研究分野である。

Q

この分野の面白さは、どんなところですか?

●「東ロボくん、東大入試合格を目指す」というプロジェクトがあった。2016年のセンター模試で偏差値57.1をマークしながらも、東大受験突破は無理と判断し、プロジェクトが凍結。問題文を理解するのが最大の難関で、それが凍結の理由となった。つまり、AI実現の一番のネックは「言葉の理解」である。
●しかし一方、「スパコン、米のクイズ王に圧勝。本100万冊の知識」。これは、IBMが開発した、人の言葉を理解する人工知能「ワトソン」。つまり、「言葉の理解」は一番の難関だが、わくわくさせるような成果も出始めていて、とても夢のある研究分野である。
●クイズ:「折り紙をふれずにおってください」。さて、どうすれば良いか? 日本語は英語と違って、単語と単語の間に区切りがない。実は、このクイズは、単語の区切り方を変えると簡単に解けるのだ---「折り紙をふれず、におってください」。これなら誰でもできるよね。つまり本専門分野は、コンピュータで言葉を操るというちょっとした遊びもできる。

馬 青教授

  • 馬 青先生の

    今後の目標

    必要なもの・サービスを、必要な人に、必要なときに、必要なだけ提供する「超スマート社会(Society 5.0)」を誰もが存分に享受でき、いきいきと暮らせる社会。その実現に向けて、自然言語処理技術を生かした基盤技術を開発・提供すること。

馬 青教授

先生の

  • 今後の目標

    必要なもの・サービスを、必要な人に、必要なときに、必要なだけ提供する「超スマート社会(Society 5.0)」を誰もが存分に享受でき、いきいきと暮らせる社会。その実現に向けて、自然言語処理技術を生かした基盤技術を開発・提供すること。

受験生に向けて

Q

受験勉強のコツを教えてください。

勉強時に携帯電話を手元に置かないこと。

Q

もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?

「現象の数理」「情報科学」「人工知能」
数学などの基礎とそれを応用する力と、情報科学の知識・スキルを身につけ、人工知能の研究開発に従事する仕事に就きたい。

馬 青教授

受験生への
メッセージ

「努力できること」を身につけてください。

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