
西山 良慶
Nishiyama Ryokei
専門領域・
研究テーマについて
専門分野について教えてください。
私は人文学の立場から、仏教を客観的に分析する「仏教学」を専門としています。
一見、お坊さんのための学問と思われるかもしれませんが、「仏教学」は世界各地に展開した思想・文化を、仏教という視点から明らかにするもので、全ての人に開かれた学問領域です。その中でも、私は「唯識」という教えが、日本においてどのように解釈されていったのかを研究しています。
「唯識」は、わたしたちの「こころ」のあり方を、1000年を超える時間をかけて詳細に分析してきました。
日本において、「こころ」はどのように捉えられてきたのか。
その解明によって、行き過ぎた物質主義社会に対するアンチテーゼとしての、人間の精神性の再評価に寄与すると考えています。
専門分野の面白さは、どんなところですか?
「唯識」とは極めて簡単に言えば、「世界はこころでできている」ということです。
初めて「唯識」の教えに触れた時、「世界がこころでできているなんて、とても信じられない」と思いました。
しかし、より詳しく見てみると、非常に緻密な論理構築によって「唯識」という教えが成り立っていることを知りました。
「もしかしたら、この世界は本当にこころでできているのかもしれない」そういった「当たり前」を疑い、思索を深めていくことが面白さの一つです。
また私の研究では、様々な機関・寺院に所蔵されている古代や中世の古文献資料の調査・読解を行っています。
これらの資料は、当時を懸命に生きた人々の思想や文化を私たちに伝えてくれる人類の宝にほかなりません。
その宝の山を読み解いていくと、今の世界で「私しか知らないのではないか」と思えるような知識に出会うことがあります。
そのような「人類知」を独占できる瞬間があることも、非常に大きな魅力の一つであると思います。
受験生に向けて
受験勉強のコツがあればお教えください。
目的意識と余裕のある計画設定だと思います。
自分が何を学びたいか、どの大学で何をしたいのかという目的意識はモチベーションの向上に繋がります。
また受験勉強の計画は、1週間や1月単位で大雑把に設定しておいた方が、計画倒れを起こしにくいと思います。