藤原 学教授

X線を用いて金属や森林土壌、奈良絵本など多様な試料を分析

Manabu Fujiwara

担当課程

応用化学課程

担当プログラム

環境共生

専門分野

機器分析化学

専門領域・
研究テーマについて

Q

専門分野について教えてください。

専門は、主にX線を用いた機器分析化学です。一般的な金属化合物だけでなく、森林土壌・河川水などの環境試料、奈良絵本などの考古試料も対象にしています。いずれも複雑な混合系であるため完全に解明することが難しいですが、いろいろな工夫によって少しずつ理解が深まっています。ここで生まれた新しいアイデアは他の分野にも活用でき、多くの方々に興味を持っていただいています。分析化学とは異なる分野である環境科学や考古学の研究者の方々との交流から、「環境に配慮したものづくり」や「高機能を有する新しい材料の開発」に関連する新しい課題も見つかっており、学生とともに日々取り組んでいます。

Q

この分野の面白さは、どんなところですか?

X線は、高いエネルギーを有する電磁波で、試料に照射すると比較的簡便に多くの情報を短時間で獲得することができます。表面での回折現象(最初のX線と同じ波長のX線の反射)から試料中の原子の並び方を調べること、試料を構成する原子から放射される蛍光X線(最初のX線とは波長の異なる別のX線)から原子組成を明らかにすること、試料から放出される電子のエネルギーより試料中の原子の化学結合状態を知ることなどが可能です。ただ、起こった現象をすべて理解できているわけではなく、新手法の開発・装置の改良・理論の進歩・解析法の考案などやるべきたくさんのことが残されています。

藤原 学教授

  • 藤原 学先生の

    好きな作品

    最近は美術館や博物館によく行きます。美術史などの背景を知ると、その時代にその作品が生まれ、愛され受け継がれている理由がわかるような気がします。今は、現代アートに通じる独自の視点を持つ伊藤若冲や葛飾北斎に注目しています。

  • 藤原 学先生の

    趣味・特技

    街歩きを含めた体験型旅行。空いた時間を利用して、国宝や重要文化財だけでなく、城下町など現在の街並みの中に隠れた過去の遺物を探しながら歩いています。

  • 藤原 学先生の

    出身地

    兵庫県です。本州の中で、唯一日本海と太平洋に面し、豊かな自然と都会が共存しています。近年は、高速道路網が充実し、滋賀県から簡単に日帰りができます。

  • 藤原 学先生の

    大切なもの

    大阪府に8年、福岡県に6年、滋賀県に20数年住んでいますが、たくさんの人と出会いました。人はひとりで生きているのではないことを実感し、人と人とのつながりが一番大切だと思います。

  • 藤原 学先生の

    休日

    毎週ではありませんが、興味ある展覧会があるとかなり遠くまで出かけています。

  • 藤原 学先生の

    生活

    朝も弱くはないのですが、どちらかというと夜型のままです。やはり、集中できることが最大のメリットと思います。

  • 藤原 学先生の

    研究者以外の道

    大学でなかったとしても、また化学分野でなかったとしても、企業などの研究開発者になっていたと思います。小学生の頃から、いろいろな謎に対し興味を持っていました。

  • 藤原 学先生の

    今後の目標

    金属化合物、環境試料、考古試料の科学分析を通じて、元素ごとの化学結合や構造の特徴を把握し、自分なりの「物質観」を身につけたいと思います。

藤原 学教授

先生の

  • 好きな作品

    最近は美術館や博物館によく行きます。美術史などの背景を知ると、その時代にその作品が生まれ、愛され受け継がれている理由がわかるような気がします。今は、現代アートに通じる独自の視点を持つ伊藤若冲や葛飾北斎に注目しています。

  • 趣味・特技

    街歩きを含めた体験型旅行。空いた時間を利用して、国宝や重要文化財だけでなく、城下町など現在の街並みの中に隠れた過去の遺物を探しながら歩いています。

  • 出身地

    兵庫県です。本州の中で、唯一日本海と太平洋に面し、豊かな自然と都会が共存しています。近年は、高速道路網が充実し、滋賀県から簡単に日帰りができます。

  • 大切なもの

    大阪府に8年、福岡県に6年、滋賀県に20数年住んでいますが、たくさんの人と出会いました。人はひとりで生きているのではないことを実感し、人と人とのつながりが一番大切だと思います。

  • 休日

    毎週ではありませんが、興味ある展覧会があるとかなり遠くまで出かけています。

  • 生活

    朝も弱くはないのですが、どちらかというと夜型のままです。やはり、集中できることが最大のメリットと思います。

  • 研究者以外の道

    大学でなかったとしても、また化学分野でなかったとしても、企業などの研究開発者になっていたと思います。小学生の頃から、いろいろな謎に対し興味を持っていました。

  • 今後の目標

    金属化合物、環境試料、考古試料の科学分析を通じて、元素ごとの化学結合や構造の特徴を把握し、自分なりの「物質観」を身につけたいと思います。

受験生に向けて

Q

受験勉強のコツを教えてください。

何よりも、勉学する習慣をつけることが重要です。誰しも得意科目と不得意科目があると思います。日頃はペースを維持するため得意科目を中心に、夏休みなどまとまった期間は不得意科目に取り組むなどメリハリのある勉強をしてはどうでしょう。また不得意科目については、ひとりでがんばるだけでなく、先生や同級生の協力を求めることも大事です。難しいことですが、早めに計画的に対策されることをお勧めします。

Q

もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?

先端理工学部応用化学課程に入学するとすれば、まず英語を含めた教養科目とともに一般的な「化学の基礎」について学ぶことを考えます。そのうえで、卒業後の進路と関係のある「化学の応用」に関する知識と技術を習得するため、「エネルギー」や「SDGs(持続可能な開発目標)」「生命機能化学」などのプログラムと組み合わせるでしょう。化学を学び、その知識・技術を21世紀の社会で活用するためには、環境学の基礎知識だけでなくその考え方や思想も十分に理解しておく必要があります。多様な考え方を身につけるには、多様な考え方を持つ人が集まっている大学で学ぶべきでしょう。

藤原 学教授

受験生への
メッセージ

勉学は一生続けるべきものですが、受験生のときにしかできないこともあります。不安の中で長期にわたって行う受験勉強は大変ですが、そこで得られた知識と経験は今後に必ず生きてきます。明るく元気にがんばってください。

  1. HOME
  2. なかのヒト
  3. 教員に聞きました
  4. 藤原 学