横田 岳人准教授

ニホンジカとの共生など、答えのない問題に取り組む

Taketo Yokota

担当プログラム

SDGs(持続可能な開発目標)

専門分野

森林生態学、保全生態学、里山学

専門領域・
研究テーマについて

Q

専門分野について教えてください。

多様性に富んだ自然界は、生物種間の関わりの中で個体数の増減を繰り返しながらバランスを保っています。その中で、急激に個体数を減少させて絶滅に向けて加速する種もあれば、個体数を増加させてバランスを崩す原因になる種も、人間生活の中で軋轢を生む生物もいます。例えば、ニホンジカは平成の時代に入る頃から、各地で林業や農作物に被害を与え、自然植生への影響も甚大になってきました。このような生物とどのような関係を続けていくべきなのかを探るのが保全生態学です。人間社会との軋轢を生んでいるため、野生生物の個体数管理や増殖手法のニーズは年々高まっています。同時に、人と生物との関係性や外来種の問題等、倫理的な問題も絡んでいるため、自然科学の枠組みを超えた役割が求められています。

Q

この分野の面白さは、どんなところですか?

生物を相手にする研究は、決まった答えがないことが魅力かもしれません。科学にとって客観性は大切ですから、私たちの認知できる範囲で客観的なデータを取り、科学的な解析を行って、その時点で最適と思われる答えを出していくことは、他の科学と同様です。しかし、相手が人とは限らず、意思の疎通もままならない生き物相手では、人の認知範囲で得た科学的結論が本当の真理であるとは限らないというところが、難しいところでもあり、面白いところでもあります。

横田 岳人准教授

  • 横田 岳人先生の

    好きな作品

    「もののけ姫」:人と自然の関係性を考えるうえで示唆に富む作品です。答えらしい答えを出さないエンディングも、その難しさ(多面性)を描いているよう。多様性重視の視点が人間社会の関係性と絡み合い、作品に深みを増しています。

  • 横田 岳人先生の

    趣味・特技

    読書:暇さえあれば活字を追っています。思考を深めるためには、頭の中に情報が入っていることが欠かせません。/軽登山:名前負けしてますが、自然と一体になる感覚に浸ることで、人の持つ感覚を研ぎ澄まします。

  • 横田 岳人先生の

    出身地

    出生地は千葉県。落花生が名産です。冬の空っ風が巻き上げる砂埃と、関西では見られない丈の高い霜柱が子供の頃の思い出です。

  • 横田 岳人先生の

    大切なもの

    家族。

  • 横田 岳人先生の

    休日

    休日らしい休日は家族サービスですが、野外に出れば動植物を探し、街中に出れば本屋を探してしまうので、家族サービスになっているかは疑問です。

  • 横田 岳人先生の

    生活

    朝型です。朝の静けさが気持ちを落ち着けてくれます。疲れ具合に応じて適当に寝坊できるので、前日の疲れを日中に残さないメリットがあります。そもそも自然相手の仕事は、日の出から日の入りまでです(安全第一)。

  • 横田 岳人先生の

    研究者以外の道

    教員または公務員。

  • 横田 岳人先生の

    今後の目標

    思考の幅を広げたい。課題に向けての切り口となる「考え方」の引き出しを、たくさん作っておきたいです。

横田 岳人准教授

先生の

  • 好きな作品

    「もののけ姫」:人と自然の関係性を考えるうえで示唆に富む作品です。答えらしい答えを出さないエンディングも、その難しさ(多面性)を描いているよう。多様性重視の視点が人間社会の関係性と絡み合い、作品に深みを増しています。

  • 趣味・特技

    読書:暇さえあれば活字を追っています。思考を深めるためには、頭の中に情報が入っていることが欠かせません。/軽登山:名前負けしてますが、自然と一体になる感覚に浸ることで、人の持つ感覚を研ぎ澄まします。

  • 出身地

    出生地は千葉県。落花生が名産です。冬の空っ風が巻き上げる砂埃と、関西では見られない丈の高い霜柱が子供の頃の思い出です。

  • 大切なもの

    家族。

  • 休日

    休日らしい休日は家族サービスですが、野外に出れば動植物を探し、街中に出れば本屋を探してしまうので、家族サービスになっているかは疑問です。

  • 生活

    朝型です。朝の静けさが気持ちを落ち着けてくれます。疲れ具合に応じて適当に寝坊できるので、前日の疲れを日中に残さないメリットがあります。そもそも自然相手の仕事は、日の出から日の入りまでです(安全第一)。

  • 研究者以外の道

    教員または公務員。

  • 今後の目標

    思考の幅を広げたい。課題に向けての切り口となる「考え方」の引き出しを、たくさん作っておきたいです。

受験生に向けて

Q

受験勉強のコツを教えてください。

大学に合格するのが人生の目標ではありません。大学はあくまでも通過点です。自分の将来を見据えて、必要な勉強をしておくのが大事です。そのときに必要と思ったことをすれば良いだけで、それが将来に役立つかどうかは、その後の自分自身がそれを役立てるかどうかにかかっています。

「勉強」には知識と知恵が必要です。知識(情報)がいくらあっても知恵(処理技術)がなければ役立ちませんし、知恵(思考)を進めるには頭の中に知識(情報)を置いておかないと進みません。知識と知恵をバランスよく伸ばしてやるのが大事と思います。知らないことや知らない考え方を積極的に学ぶのが良いのではないでしょうか?

Q

もし先生が先端理工学部の学生なら、どんなプログラムを組み合わせますか?

自分の視点を広げてくれるプログラム。自分の好きなことは自分で進んで勉強できますが、ひとつのものの考え方に陥りやすいです。いろんな考え方を与えてくれるプログラムなら、視野が広がるのではないかと思います。「SDGs(持続可能な開発目標)」は、理系なのか文系なのかよくわからないプログラムですが、幅広さという点では魅力的に思えます。

横田 岳人准教授

受験生への
メッセージ

柔軟に考えてください。大学が提供してくれる型に自分を当てはめて「なりたい自分」になるのではなくて、「なりたい自分」になるのに必要な授業を、大学を利用して学んでください。有名な言葉ですが、「真理はあなたがたを自由にする」(国会図書館の入口に掲げられている。聖書からとられた言葉)を贈ります。真理を探究してください。

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